子どもの夏風邪、プール帰りの高熱は「ヘルパンギーナ」の疑い

 

夏や秋口にかかりやすい発熱症状、いわゆる夏風邪の1つの具体的な症状名として挙げられるのは「ヘルパンギーナ」という病気です。

 

この病気は高熱になりやすく、喉の痛みなどが酷いいわゆる夏風邪と呼ばれる症状の出やすい病気です。感染経路として飛沫感染や便からの感染があるため、人が多い場所や便のウィルスが広まりやすいプールなどの帰りに突発的に感染しやすくなります。

 

特に小学生前の幼児期にかかりやすいため、保育園や幼稚園のプール授業の帰りに熱を出したらこのヘルパンギーナを疑ったほうが良いでしょう。熱の他に特徴的なのは喉の痛みで、脱水症状や空腹による栄養不足な状態でも、水や食べ物を口にできない状態が続き、完治の遅い症状になっています。

 

命の危険はほぼありませんが、高熱を出すために長期化すると身体に障害も残りやすく、別の病気を誘発させやすくなるため、なるべく早く適切な処置を行ったほうがいいでしょう。

 

 

ヘルパンギーナの対処法

ヘルパンギーナについては予防策などはなく、基本的には症状を確認できたらしっかり栄養を補給して体調管理に目を向けることが必要です。ワクチンなども特に無いため、高熱にならないように注意しながらの対処療法しかありません。

 

特に気を配る必要があるのは脱水症状が見られやすいため、こま目に水分補給をすることです。ポカリスエットを水で薄めて、数回にわけて飲ませるようにしないと、重症化してしまう時もあります。子どもが嫌がっても水分補給はしっかりさせるようにしましょう。

 

ヘルパンギーナの体験談

子供が保育園の年少のときに熱を出しました。

昼頃に保育園から37.5度ほど熱があるから迎えに来てくださいという電話がかかっていました。

朝は元気で食欲もあったので風邪でもひいたのだろうかと思い、その日は病院へ行かずに家でじっとしていました。

すると夜にのどの痛みを訴え、水分を取るのが辛そうな感じで夜中も泣いて起きたりまた寝たりを繰り返し、あまり眠れないようでした。

 

翌朝、熱を測ると38.5度くらいで引き続き、のどが痛くて飲み物があまり飲めないという事だったので、病院に連れて行きました。 夏だったのでウィルス性の風邪が流行っているそうで、プール熱やヘルパンギーナではないかという事でした。

ウィルスが外に出て行くのを待つしかないので安静にしておくように、脱水症状に気をつけるようにと言われました。

自宅ではベッドで寝かしつけようとしていたのですが、のどの痛みがひどくなってきたようで泣いては少し寝て、また起きて泣いてという状態を繰り返していました。 泣いてとても汗をかくので、できるだけお白湯や病院で買った経口補水液を飲ませようとしたのですが、のどの痛みで飲めない状態が続きました。

食事はうどんなどを少しだけ食べましたが、ほとんど受け付けませんでした。 夜中ものどの痛みか、泣いては起きての繰り返しで、39度ほど熱もあったので、翌日また病院に連れて行きました。

すると腫れがひどい事と水分があまり取れていない事から入院を勧められて、近くの総合病院に入院する事になりました。 入院初日はぐったりとしていましたが、点滴で水分と栄養を入れてくれるので翌日には目で見て分かるくらい元気になっていました。

 

完全に熱が下がるまで入院していたので3泊4日ほど入院しました。 病名はヘルパンギーナという事でした。 乳幼児の場合には元気にしていても突然、容態が急変したりするので早め早めの対応を心がけるようになりました。

 

こちらはヘルパンギーナの体験談ですが、やはり高熱と喉の痛みが確認できます。水分補給もとりづらくなるため、ぐずる子どもとの根比べになるかと思います。

 

点滴で様態が良くなったとありますが、特に脱水症状が目立つ場合だとこの点滴というのは非常に効果的で、子どもによっては点滴から1時間ぐらいで熱も下がりケロッとしている場合もあります。

 

どうしても快方に向かわない場合は、病院での点滴をさせにいくのも1つ効果的な対処療法になります。

 

ヘルパンギーナのウィルスは便の中に2週間ほど滞在するため、なるべく快方したとしてもその期間はプール授業などに参加させないなどの配慮が必要です。