治らない子どもの風邪や肺炎症状、実は『ダニアレルギー』の可能性

 

子どもというのはよく病気にかかりやすいものですが、その中でも出やすい症状というのが熱や咳といった「風邪」に近い症状です。

 

今回は「風邪」の症状が頻繁に子どもに見られるという方に、具体的な病気として疑って欲しいものを解説してみたいと思います。

 

「風邪」の症状というのは具体的に、熱が出やすい、咳がでて苦しんでいる、特に喘息よりかは悪化していないものの、それに近い激しい咳を伴う症状が頻繁に見られる、という時には、それはウィルス性の「風邪」ではなく、アレルギーからくる症状であることを疑ったほうがいいでしょう。

 

特に今熱や咳の風邪症状を頻繁に出しやすい子どもに多いのが、『ダニアレルギー』です。

 

ダニアレルギーの症状

 

ダニアレルギーの症状については前述している通り、風邪をひいた時に近い症状がでてきます。そしてこれは季節の変わり目などによく症状として出やすく、季節ごとに風邪に近い症状で毎回同じような症状の場合には疑ったほうがいいでしょう。

 

アレルギーになるため人それぞれ症状は違いますが、出やすいものとしての順番は、咳(喘息気味)、熱、皮膚炎、鼻炎というような症状が見られやすいです。

 

原因となっているのは「コナヒョウヒダニ」「ヤケヒョウヒダニ」というダニが原因の9割を占めます。これらは別に特別なダニではなくいわゆる「イエダニ」「チリダニ」と呼ばれる一般的な家庭に潜むダニです。

 

ダニアレルギーの体験談

 

体験談としては以下のようなものがあります。

 

当時4歳の息子が、夜から朝方にかけてせき込む事が続きました。

初めは少しせき込む程度だったのですが、だんだんと酷くなっているように感じ、 風邪にしてはなんだかおかしいと思っていました。

 

病院に行って診察を受けても、やはり最初は風邪の診断だったのですが、 薬をもらって治療をしてもまたすぐに繰り返すので 一度しっかりと検査をしてみましょうと言われ、レントゲンと血液検査を受けることになりました。

心配していた肺炎は発症していなかったのですが、血液検査のアレルギーの項目で『ダニアレルギー』の陽性がでました。

家は一応清潔にしていたつもりだったのでビックリしたのですが、 部屋の状況にはあまり関係ないらしく、また子供のアレルギーとしてはメジャーだという内容の説明を受けました。

それから薬を変えてもらうとすぐに良くなったので驚きました。

 

ダニアレルギーの患者に良くないものとして、毛足の長いラグ、ぬいぐるみなどがあげられるので、 部屋の中から可能な限り撤去して、寝具もダニが寄り付きにくいタイプのものにすぐに買い換えました。

それまで使っていたものがかなり年季が入っているものだったので良くなかったのかもしれません。

 

それから『布団クリーナー』もすぐに買いに行きました。 毎日まではできなくても、定期的に布団とソファーに掛けるようにしています。

また、季節の変わり目は症状が出やすいので、 怪しいと思ったら寝る前に吸入をさせてから寝かせるようにして予防もしています。

これらの事を気を付けるようにしてからは、かなり改善されました。

また、症状が出たらすぐに病院に来るようにと主治医に言われているので、 少しでも咳がでたら早急に行って薬を飲ませるようにして、悪化してしまわないように気を付けています。

 

ダニアレルギーの対策

 

ダニアレルギーの症状を抑えるには、子どもや症状によってはよく効く薬があり、そちらを使うことでも改善しますが、一番いいのは予防としてしっかり清掃することでしょう。

 

主なダニの寝床はマットレスや絨毯、布団です。特に触れ合う機会の多い絨毯や布団の扱いをしっかりしましょう。絨毯については取り外してしまうことも検討し、布団については掃除機で時間をかけて吸い込むようにしましょう。この時あまり強い力で吸い込む必要はなく、「弱」ぐらいのパワーでもダニは吸い込むことが可能です。

 

布団乾燥機がある場合や晴れた日などには、熱や紫外線でダニの殺傷を行うと効果があります。ただ生き残ったダニの増殖力も凄いため、乾燥機や布団干しの後に掃除機で残った生きたダニを吸い取るようにするとより効果が高まります。

 

基本的かつ一般家庭向けのダニ予防はこうしたものが考えられますが、それとは別にその家庭特有の問題にも個別で対処する必要があります。

 

例えばペットを飼っているようでしたら、このペットの毛にもダニは繁殖しやすいため、動物病院などに何か良い手立てはないか聞きに行ったり、接触する機会を決めておくなどの予防が必要です。他にもソファや普段使うタオルの扱いなどにも、気を使って手入れをする必要があるでしょう。

 

ダニアレルギーの症状として子どもによって負担のかかる状態になる場合もあるため、このようなわかりやすい予防策があるのですから、しっかり家の中を綺麗にして、ダニアレルギーの症状が出にくい環境にしてあげるといいでしょう。