熱とのどの痛みが出る溶連菌感染症、合併症を起こしやすいので油断は禁物

 

幼稚園や保育園で気をつけたい感染症というものの1つに溶連菌感染症というものがあります。

 

これは主に発熱とのどの痛みが出て、時に嘔吐を伴う症状がでます。

 

感染症ということで予防方法は特になく、対処療法による症状の改善が主にできる事です。

 

この病気自体はそれほど重症化することはありません。発症する症状は主に発熱、のどの痛み、肌に湿疹ができたり皮が向けやすくなります。人によっては顔や腕辺りが赤く腫れることもあります。のどの痛みを伴う場合は舌が赤く腫れてイチゴ舌と呼ばれるような状態になってしまいます。

 

病気自体は深刻な症状を引き起こさないため、この病気自体は心配する必要はないのですが、この溶連菌感染症は合併症を引き起こしやすく、障害に繋がるような病気が発症してしまう可能性がある高いため、しっかりと対策をとって治さないと今後の生活にも支障をきたしかねないので、症状が出てきたらしっかりと病院に行って薬を貰っておきましょう。

 

溶連菌感染症の対処方法と体験談

 

溶連菌感染症は予防には特に効果的な方法はないものの、薬などの服用による対処療法はあります。

 

基本は抗生物質の服用によって2,3日で症状自体はすぐに収まります。ただしこの時にすぐに抗生物質の服用をやめてしまうと、溶連菌感染症の菌は長期間潜伏しますので、また再発したり別の人に感染させてしまうため、1,2週間は抗生物質の服用を続けるようにしましょう。

 

ほぼ初期症状としては風邪に近いため、なかなか早期に対処できることが難しいですが、特に幼稚園や保育園、外出した後にこうした症状が出たら症状が軽くても病院へ行くようにしましょう。

 

体験談としては以下のようなものがあります。

 

娘が溶連菌感染症になったのは、小学校4年生のときのことです。

朝方起きてきて、具合がわるい…と 言うので熱を測ってみると37.2度。当時小学校では溶連菌感染症になった子が何人か出ているとは 聞いていましたが、溶連菌感染症の場合熱がもっと高くなるはずだし、これは違うかな?今日は自宅で ゆっくり休んで様子をみようか、と娘に聞いてみると、思いがけずはっきりとした答えが返ってきました。

『熱は高くないけれど、いつもの風邪をひいたときとは違って体がふらふらしてすごく具合が悪い。

なんだか変だから病院に連れて行って。』と。娘がこんなことを言うのははじめてだったので 本人の言うとおりすぐに病院に連れて行くことにしたんです。

病院についた時点でもまだ熱は37度台前半のまま、お医者様いわく 『熱が高くないから溶連菌感染症ではないと思うけど、それにしては喉が真っ赤なのが気になる』 とのことで、念のため…ということで溶連菌感染症の検査をしてもらいましたところ これが当たりでした。

お医者様も、溶連菌感染症で微熱ですんでいるのは珍しいとおっしゃっていましたが、親の思い込み判断ではなく、娘にちゃんと体調を聞いて受診してよかったとその時は 本当に良かったと思いましたね。

発症してすぐに投薬することができたので、結局熱は上がらずじまい でしたが、いつもと違う体調の悪さがそのあとも三日続いたと娘みずから話していました。

溶連菌感染症はかかりやすい子は繰り返すといわれています。娘の場合その後は一回もかかって いませんが、娘の友人の中ではほぼ毎年かかっているという子もいます。

その場合も、普通の風邪と 違って具合の悪さが強いとのことなので、風邪症状の重いときには、溶連菌感染症の可能性も あるかもしれませんよ。