幼稚園や保育園でかかりやすい手足口病感染の注意点とその症状、対策について

 

夏場の代表的な幼児の感染症の1つに「手足口病」というものがあります。主に日本では7月頃から流行し、2010年以降毎年かなりの流行病として感染者数が増え、有名になっている病気です。

 

主な症状はその名の通り手や足、そして口の中などに水疱が多数出てくる症状で、特に口内に水疱が出ると食事や会話が痛みからしづらくなってしまいます。一時的な高熱も発生しますが、それほど長く継続するものではないため、この点に関しては心配のいらない感染症です。

 

ウィルスによる感染が主な発症経路であり、感染者のほとんどが6歳以下の幼児という病気です。感染症なので集団生活をしている保育園や幼稚園にかよっているとこの病気を貰いやすいと言えます。

 

予防方法はなるべく手洗いをしっかりすることが挙げられますが、幼児にとって徹底して実践することは難しいでしょう。感染症ということで他の子どもの状態によっては予防の努力も意味がなくなってしまいます。

 

特効薬的なものも存在しない病気ですが、自然治癒しやすくあまり重くなりにくい病気でもあるため、それほどこの病気に対しては神経質すぎてもどうしようもない部分があります。

 

 

手足口病の体験談と心構え

 

手足口病の体験談としては以下の様なものがあります。

8月のある日、当時2歳だった子供が日中まで元気でピンピンして遊んでいたのに、夜中になって発熱しました。

特に風邪気味でもなかったですが、熱は38℃台まで上がり、熱以外の鼻水や咳などの症状はありませんでした。

熱が出た次の朝に小児科に連れていき、夏風邪と診断されて薬と熱さましの座薬をもらいました。

 

そして2日間38℃台前半から後半をウロウロして、3日目にやっと熱が下がりました。

子供は熱のわりに元気で、家で大人しくさせるのが大変なくらいでした。 体調が悪い時や熱が上がる前後は機嫌が悪くなることが多いですが、この時は機嫌もそれほど悪くありませんでした。 ただ食事は食べるのを嫌がりました。

今考えると特に温かいスープや味の濃いものを嫌がっていたように思います。 食べやすいものであればいつもよりは食欲は落ちるものの、きちんと食事もとれていました。

結局3日目に熱が下がりましたが、熱が下がってから口や手のひら、足のいたるところにプツプツとした湿疹のようなものが出ました。

口周りは思春期のニキビのようにも見えました。そして病院で見てもらって、手足口病だと診断されました。

 

手足口病は湿疹がでればおしまいなので、その後の治療は特にありませんでした。

当時子供は保育園にも通っておらず、集団生活をしていなかったため手足口病にはかからないと勝手に思っていました。

どこで感染したかもわかりません。夏は特に手足口病が広まりやすいと後で知りました。 また口の中にも湿疹ができる場合があり、その時は食べるのを嫌がる場合があるとも後々知りました。

確かに子供も温かいものや味の濃いものを食べるのを嫌がったので、口の中に湿疹ができていたのだと思います。 集団生活をしていないから大丈夫という思い込みは危険だと思い知らされました。

 

幼稚園に通っていると、どうしても他のお子さん経由で流行性のウィルスや病気をもらってきてしまいます。

以前は家畜間に広まる病気として有名だった手足口病ですが、息子が通う園内でも何人かのお子さんがすでにかかっていて注意するように呼びかけられていました。

自宅に戻り、息子の体をチェックしてみると足の裏に赤いブツブツみたいな水泡が少し出ていました。 まだ初期段階なのか、特に熱もなく痛みやかゆみもないようなので、幼稚園を休ませるか悩みました。

しかし、万が一の場合を考え、手足口病の疑いがあるという理由で、園には断りの電話を入れて数日休ませることにしました。 休み始めてから2日前の朝になって、息子の体のあちこちに水泡が現れ始めました。

また舌にもでき始めていて痛みを訴えるようになりました。 口が痛くて、食欲もなく夕方からは微熱も出始めました。熱冷ましの薬と水分を充分に与えて、その晩はゆっくりさせました。

翌朝、熱冷ましが効いたのか平熱に戻っていました。 お腹が空いたというので、具沢山の味噌汁を作って食べさせましたが、相変わらず口の中や体に出来た水泡が痛いとボヤいていました。

お昼近くになると、また熱が上がり始めて来たので、念の為、お医者さんに診てもらうことにしました。

 

お医者さん曰く、症状が治まるまでは自宅で静養し高熱が2日以上続く場合は、急性脳炎を発症してしまう恐れがあるので、すぐに医療機関に受診することと言われました。

体の痛みに関しては、我慢できているなら特に痛み止めは必要なく、熱がある場合は解熱剤を与えても良いとのことでした。 自然治癒する病気なので、大袈裟に心配することはないとのアドバイスを頂きました。息子の場合、症状が出てから9日目で完治することができました。

 

自然に治るのを待つのが手足口病に対する具体的な対策です。症状として悪化することが少ないので、それほど心配する必要自体はないです。

 

ただウィルスのタイプによっては高熱が続く場合もあり、その過程の中で神経系の合併症を誘発しやすくなる場合もあり、稀ではあるものの重症化に繋がってしまう可能性はあります。

 

水疱の存在はご飯が食べづらいなどの軽い症状でストレスが子どもには溜まるものの、あまり症状自体には気にしなくてもいいですが、熱が出ている場合には様子をしっかり観察して、苦しそうだったり体調が悪くなっているようならば、合併症を発症しやすくなるため病院で診察をお願いしたほうがいいでしょう。