幼稚園や保育園でかかりやすい手足口病感染の注意点とその症状、対策について

 

夏場の代表的な幼児の感染症の1つに「手足口病」というものがあります。主に日本では7月頃から流行し、2010年以降毎年かなりの流行病として感染者数が増え、有名になっている病気です。

 

主な症状はその名の通り手や足、そして口の中などに水疱が多数出てくる症状で、特に口内に水疱が出ると食事や会話が痛みからしづらくなってしまいます。一時的な高熱も発生しますが、それほど長く継続するものではないため、この点に関しては心配のいらない感染症です。

 

ウィルスによる感染が主な発症経路であり、感染者のほとんどが6歳以下の幼児という病気です。感染症なので集団生活をしている保育園や幼稚園にかよっているとこの病気を貰いやすいと言えます。

 

予防方法はなるべく手洗いをしっかりすることが挙げられますが、幼児にとって徹底して実践することは難しいでしょう。感染症ということで他の子どもの状態によっては予防の努力も意味がなくなってしまいます。

 

特効薬的なものも存在しない病気ですが、自然治癒しやすくあまり重くなりにくい病気でもあるため、それほどこの病気に対しては神経質すぎてもどうしようもない部分があります。

続きを読む

子どもの皮膚に湿疹が現れたら・・・夏なら軽度の光線過敏症の疑い

 

この記事を書いているのは6月ということで、ちょうどもうすぐ夏本番という時期に差し掛かりつつあります。

 

そんな夏の時期に見られる子どもの症状として、腕や顔、足といった各部分に湿疹が出来る、というものがあります。湿疹の原因は中々見分けるのが難しいですが、特に夏、紫外線が多くなる季節にこうした症状が発症しているようならば、光過敏症を疑ってみるのがいいでしょう。

 

過敏症は主に太陽の光に含まれる紫外線に対して現れるアレルギー反応のようなもので、長時間日にあたってないにも関わらず肌が赤くなったり、火照るような熱さを感じたり、場合によっては湿疹など肌へのダメージが顕著に現れる症状です。

 

紫外線が影響するため、夏に限らず太陽の光にあたる時は1年中症状としては発生することもあるのですが、大抵の場合は軽度な症状であり夏場などの紫外線が強くなる時期にこの影響が見られるようになります。

 

光線過敏症への対策

 

光線過敏症についてはその原因がハッキリとはしていません。人によっては栄養の偏りや食品の軽度アレルギーと重なって発症する/しないが分かれます。

 

症状を良くする特効薬のようなものもないため、完治の方法というものは確立されていません。歳をとると症状が軽くなり完治に近い状態になったり、逆に歳をとってから症状が見られるようになります。

 

単純な予防法としては一般的な日焼け対策を徹底するということが効果的です。外出時には帽子を被り頭皮を守り(湿疹が出るような光線過敏症の場合には、頭皮への強い紫外線で抜け毛が増える可能性があります。)、日焼け止めも肌を露出する部分にしっかり塗るようにしましょう。

 

子どもは帽子や日焼け止めを嫌がる傾向にありますが、抜け毛や肌荒れのデメリットを正確に伝えるようにして、しっかり予防するように言い聞かせましょう。

 

光線過敏症の体験談

 

光線過敏症には以下の様な体験談があります。

 

子どもが小学校一年生の時、顔に湿疹ができました。

もともと肌はそれほどトラブルもないほうだったのですが、顔だけ真っ赤に湿疹ができてしまい、すぐに皮膚科を受診しました。 皮膚科では、なんだかわからないということで、リンデロンという割と強めのステロイド剤が処方されました。

私は肌が弱いほうなので、リンデロンが子どもの顔に塗るのに適していないというのはすぐにわかりましたし、原因がわからないならなおさら塗らないほうが良いと考えました。

とりあえず、手持ちの非ステロイドのかゆみ止めを塗り、様子を見ました。

学校へ行き、外で遊んで帰ってくる度に湿疹ができるのですが、不思議と雨の日や、曇りの日には湿疹ができないことから、すぐに紫外線が原因と気が付きました。

 

実際、外で遊ばない日は顔に湿疹が出ませんでしたので、インターネットで調べたところ、日光過敏症であることがわかりました。

 

日にあたってしまった日は、かゆくて顔をかきむしってしまうほどですが、当たらなければきれいなままなのです。 これでは皮膚科に行っても治らないわけだということで、原因除去の日々が始まりました。

学校で被る帽子は、UVカット機能付きで後ろにもつばがついているタイプを購入し、今でこそ幼稚園児の定番になっている帽子ですが、当時はなかなか売っておらず、ネット通販で購入しました。

どんなに暑い日でもUVカット機能のある薄手のパーカーを着せていましたし、運動会でも同じです。 うっかり忘れてしまうと、とたんに湿疹ができてしまいますので、とにかく紫外線に肌をさらさないことに気をつかいました。

顔や手にはSPF50の日焼け止めを使用し、登下校も車で送迎していましたが、6年生になる頃には症状がほとんど出なくなりました。

 

近年紫外線過敏の方が増えているようですので、外出すると湿疹が出るという場合は紫外線過敏を疑ったほうが良いかもしれません。

 

今回の体験談の例では、年齢が連れることによって症状が緩和しているようですが、全ての子どもにこのような事例が当てはまるわけではないので注意が必要です。

 

大人の場合は自分でしっかり対策を行うことで湿疹やかぶれを予防できますが、子どもの場合は後先考えず帽子を脱いだり日焼け止めを避けたりしますので、しっかり教育して外出時には帽子を被り日焼け止めを塗る習慣をつけるようにしましょう。

 

子どもに激しい下痢と嘔吐の症状・・・ロタウィルス、ノロウィルスに対する注意点や対処法

 

主に秋口から広く見られるようになり、冬場に猛威をふるう症状としてロタウィルス、ノロウィルスの感染というものがあります。

 

この2つのウィルスはそれぞれ違うものなのですが、腹痛を伴う下痢、唐突な吐き気・嘔吐、冬場に感染しやすく脱水症状が起きやすいという点で共通しているウィルスです。ロタウィルス、ノロウィルスのうち、ロタウィルスは主に幼少児がかかりやすく、生後まもなくから3歳ぐらいまで環境によっては毎冬かかってもおかしくない症状です。

 

ロタウィルスは主に腹痛と発熱、そして下痢が症状として表れます。言葉を話せないころにかかるので、常に泣きながら下痢を繰り返すことがあります。成長してくると比較的かかりづらくはなりますが、ロタにかかりやすい体質だと以降ノロにもかかりやすい体質と言われ、こちらは成人してからも付き合っていかなければならない症状になります。

 

ノロウィルスになると今度は吐き気や嘔吐が短い周期で再発し、トイレから出られなくなってしまいます。

続きを読む

子どもに定期的な嘔吐が続くなら「自家中毒」・「ケトン体(アセトン)血性嘔吐症」の可能性

子どもが強烈な吐き気や常に一定の吐瀉物を何度も繰り返しているようでしたら、自家中毒・ケトン体(アセトン)血性嘔吐症を疑ったほうがいいでしょう。

 

この症状は主に風邪に近いものがあり、ぐったりとやる気や意欲というものが失われ、大抵の場合強い吐き気、あるいは嘔吐を引き起こす症状です。自家中毒・ケトン体(アセトン)血性嘔吐症、どちらも同じ症状に対して使われる病名です。

 

多くの親御さんは、この症状を見て自分の子どもは風邪を引くと胃や腸が悪くなるのか、などと判断することがありますが、実際には風邪とはほぼ関係なく、ストレスなどの心的要因や外的要因が作用することによる身体の拒否反応に近いものです。

 

詳しい原因については実はまだわかっていないものの、ウィルス性の病気とは全く関係なく、暫くすると体調も回復してきてまたいつも通りの生活をすることが出来る症状です。

 

主に頻発するのは小学生ぐらいまでで、これ以上の年齢で発症することは少ないです。ちなみに偏頭痛との関係も近年は指摘されていて、大人になると同じストレスを受けても自家中毒・ケトン体(アセトン)血性嘔吐症としての症状ではなく、偏頭痛として症状が現れるのではないかと言われています。

続きを読む

子どもの夏風邪、プール帰りの高熱は「ヘルパンギーナ」の疑い

 

夏や秋口にかかりやすい発熱症状、いわゆる夏風邪の1つの具体的な症状名として挙げられるのは「ヘルパンギーナ」という病気です。

 

この病気は高熱になりやすく、喉の痛みなどが酷いいわゆる夏風邪と呼ばれる症状の出やすい病気です。感染経路として飛沫感染や便からの感染があるため、人が多い場所や便のウィルスが広まりやすいプールなどの帰りに突発的に感染しやすくなります。

 

特に小学生前の幼児期にかかりやすいため、保育園や幼稚園のプール授業の帰りに熱を出したらこのヘルパンギーナを疑ったほうが良いでしょう。熱の他に特徴的なのは喉の痛みで、脱水症状や空腹による栄養不足な状態でも、水や食べ物を口にできない状態が続き、完治の遅い症状になっています。

 

命の危険はほぼありませんが、高熱を出すために長期化すると身体に障害も残りやすく、別の病気を誘発させやすくなるため、なるべく早く適切な処置を行ったほうがいいでしょう。

 

続きを読む

子どもの熱が酷い、下がりにくい時は「マイコプラズマ肺炎」を疑うべき

子どもは幼児期から年少期にかけて、とにかくちょっとしたことで熱を出したり体調を崩したりしてしまいがちです。

 

ある程度子育てに慣れてくると、こうしたちょっと熱が高くなったりするぐらいでは親として動じなくなることもあるかと思いますが、そういう態度はたかが熱と言ってもとらないほうが良いでしょう。

 

幼少期の発熱症状の中には、しっかり治療しないと感知しないタイプの発熱があり、放置してしまうとその他の病気との合併症が起きやすくなったり、脳や身体の一部にダメージを与えて障害が残ってしまう可能性もあります。

 

今回はこうした熱の症状の中から、特に幼少期にかかりやすく小児科でも正確な診断がされずにちゃんと完治しなかったり、症状が悪化しやすい病気として「マイコプラズマ肺炎」についてをまとめてみたいと思います。

 

続きを読む