子どもの皮膚に湿疹が現れたら・・・夏なら軽度の光線過敏症の疑い

 

この記事を書いているのは6月ということで、ちょうどもうすぐ夏本番という時期に差し掛かりつつあります。

 

そんな夏の時期に見られる子どもの症状として、腕や顔、足といった各部分に湿疹が出来る、というものがあります。湿疹の原因は中々見分けるのが難しいですが、特に夏、紫外線が多くなる季節にこうした症状が発症しているようならば、光過敏症を疑ってみるのがいいでしょう。

 

過敏症は主に太陽の光に含まれる紫外線に対して現れるアレルギー反応のようなもので、長時間日にあたってないにも関わらず肌が赤くなったり、火照るような熱さを感じたり、場合によっては湿疹など肌へのダメージが顕著に現れる症状です。

 

紫外線が影響するため、夏に限らず太陽の光にあたる時は1年中症状としては発生することもあるのですが、大抵の場合は軽度な症状であり夏場などの紫外線が強くなる時期にこの影響が見られるようになります。

 

光線過敏症への対策

 

光線過敏症についてはその原因がハッキリとはしていません。人によっては栄養の偏りや食品の軽度アレルギーと重なって発症する/しないが分かれます。

 

症状を良くする特効薬のようなものもないため、完治の方法というものは確立されていません。歳をとると症状が軽くなり完治に近い状態になったり、逆に歳をとってから症状が見られるようになります。

 

単純な予防法としては一般的な日焼け対策を徹底するということが効果的です。外出時には帽子を被り頭皮を守り(湿疹が出るような光線過敏症の場合には、頭皮への強い紫外線で抜け毛が増える可能性があります。)、日焼け止めも肌を露出する部分にしっかり塗るようにしましょう。

 

子どもは帽子や日焼け止めを嫌がる傾向にありますが、抜け毛や肌荒れのデメリットを正確に伝えるようにして、しっかり予防するように言い聞かせましょう。

 

光線過敏症の体験談

 

光線過敏症には以下の様な体験談があります。

 

子どもが小学校一年生の時、顔に湿疹ができました。

もともと肌はそれほどトラブルもないほうだったのですが、顔だけ真っ赤に湿疹ができてしまい、すぐに皮膚科を受診しました。 皮膚科では、なんだかわからないということで、リンデロンという割と強めのステロイド剤が処方されました。

私は肌が弱いほうなので、リンデロンが子どもの顔に塗るのに適していないというのはすぐにわかりましたし、原因がわからないならなおさら塗らないほうが良いと考えました。

とりあえず、手持ちの非ステロイドのかゆみ止めを塗り、様子を見ました。

学校へ行き、外で遊んで帰ってくる度に湿疹ができるのですが、不思議と雨の日や、曇りの日には湿疹ができないことから、すぐに紫外線が原因と気が付きました。

 

実際、外で遊ばない日は顔に湿疹が出ませんでしたので、インターネットで調べたところ、日光過敏症であることがわかりました。

 

日にあたってしまった日は、かゆくて顔をかきむしってしまうほどですが、当たらなければきれいなままなのです。 これでは皮膚科に行っても治らないわけだということで、原因除去の日々が始まりました。

学校で被る帽子は、UVカット機能付きで後ろにもつばがついているタイプを購入し、今でこそ幼稚園児の定番になっている帽子ですが、当時はなかなか売っておらず、ネット通販で購入しました。

どんなに暑い日でもUVカット機能のある薄手のパーカーを着せていましたし、運動会でも同じです。 うっかり忘れてしまうと、とたんに湿疹ができてしまいますので、とにかく紫外線に肌をさらさないことに気をつかいました。

顔や手にはSPF50の日焼け止めを使用し、登下校も車で送迎していましたが、6年生になる頃には症状がほとんど出なくなりました。

 

近年紫外線過敏の方が増えているようですので、外出すると湿疹が出るという場合は紫外線過敏を疑ったほうが良いかもしれません。

 

今回の体験談の例では、年齢が連れることによって症状が緩和しているようですが、全ての子どもにこのような事例が当てはまるわけではないので注意が必要です。

 

大人の場合は自分でしっかり対策を行うことで湿疹やかぶれを予防できますが、子どもの場合は後先考えず帽子を脱いだり日焼け止めを避けたりしますので、しっかり教育して外出時には帽子を被り日焼け止めを塗る習慣をつけるようにしましょう。